「踏み出さなきゃ始まらない」ということ。B'zのこの曲何やったっけ?

新卒で入社した会社で配属された部門の営業職が結構ハードで、4年目でリタイアしてしまった俺。1~2年目は本気で仕事に取り組んでいて、朝6時出社~夜はいけるところまで!みたいなサラリーマン生活をしていたのが今となっては本当に驚き。意識が高い
 
しかし3年目で悪夢。色んなことで失敗し出す。今はまだこの時の状況をおおっぴらに語りたくはないが、会社で失敗が重なった原因のひとつが「何が何でも定時に帰ろうとする」ことがよくなかった。周りを見渡すとその会社の営業職でそんなことをしている(できる)人は一人として居なかったのだ。入社3年目のまだまだひよっこが、仕事の「質」でも先輩たちに大きく劣る(とは当時思っていなかったのが若さ)のに「量」をこなすことすら放棄してしまった。しかもそのこなすべき「量」はその会社において自分の裁量でコントロールできる類の内容ではなくて、その会社の営業職の必要絶対条件としてやるべきタスクとして与えられた「量」だったのだ。
 
つまり俺が「何が何でも定時に帰ろうとする」のは、「その会社における営業の職務を放棄」しているのと同じだった。そんな3年目の選択の失敗の連続が積み重なり、とうとう4年目には会社で目に見える結果として自分に跳ね返り、その重圧に押し潰されそうになり、それでも「何が何でも定時に帰ろうと」した馬鹿な俺は、耐えきれなくなってその会社を逃げるように辞めた――



ちょっぴり言い訳がましくなるが、俺だけがこんなかと言うとそうでもなくて、俺と同じ部門で営業として配属された同期の1人は俺よりも早い2年目でリタイアをしたし、また営業の後工程の事業推進をする役割を担う部署に配属された同期の1人もいつの間にか会社をボイコットするようになっていたらしく知らないうちにフェードアウトした。その後入社してくる後輩たちを見てても、だいたいそんな感じ。半分はトぶ

そんな新卒クラッシャーなとある会社において、営業職として生き残った同期が1人だけいる。彼も入社1年目は理不尽なOJTに振り回され相当なストレスを抱えているように見えたが、それでも腐らず愚直に仕事に取り組み続けた結果、俺が会社を辞める4年目の年には全営業のロールモデルとなるようなプロセスで注目案件の受注を決めて、その会社で一目置かれる存在となった。

 

彼は決して一発屋ではなく、その後も着々と成果を積み上げていく。彼は会社のトップセールスとして完全に開花していた。当然上司からの信頼は厚く、更に彼が素晴らしいのは後輩からも絶大な人気と尊敬を集めていたことだ。「自分も若い頃は苦労してきたんだから」と言わんばかりに、後輩に対してやたらと理不尽な対応を迫る上司って本当に多い。その会社はもちろんそうだったし、その後俺が転職した会社でもだいたいそう。しかし彼はそういう風潮をよしとはせずに適切なマネジメントで後輩を導いてきたのだろう―― 彼が会社を辞めた今となっても「今の自分があるのは○○(彼)さんのおかげです」「この仕事は○○さんのアドバイスでうまくいきました」と、会社のオフィシャルな会議の中でそう発言する後輩がいるらしい。それってめちゃくちゃスゴくない?



…そう。そんな彼でさえ、
昨年その会社を辞めたのだ。

----- ✂ -----

前置きがめっちゃ長くなったがここからが本論。今回はそんな彼のことを語りたい。(もう語ってる・もっと語りたい!)

 

たくさんの人からその会社での未来を嘱望されていたにもかかわらず、彼は辞職した。「よく辞職できたな…」というのが正直な感想。彼をその会社に引き留めようとする人たちを振り切って行くには、相当な覚悟とエネルギーが必要だったに違いない。真面目で誠実でナイスガイな彼は、半年ほど前から直属の上司に当該年度いっぱいで会社を辞めることを伝えてちゃんと調整したらしい。「俺みたいに逃げ出さずによくぞ…!」と、心から感心するばかりだ。

 

それほどの決意をもって、会社を辞めた彼。では、次にやることが明確に決まっていたのかと言うと――



実はそうではなかったらしい!!


ただ、あの会社での仕事にはもうエンドマークをつける、そこに固い決意があったに違いない。彼には夢があった。「起業したい」という夢だ。でも、次に何をやるかは明確に決まってはいない。「そんな漠然とした状態で…」と多くの人が思うかもしれない。「もう少し準備ができてからにすれば?」と言う声もあったかもしれない。でも「したい」ではなく「する」と決めなければ、いつまでたっても準備はできないものなのだろう。決める第一歩として、ある種儀式的な意味合いで「あの会社を辞める」ということが絶対に必要だったのだと、俺は勝手に思いを馳せている。


----- ✂ -----

そしてこのお話しの結論へ。
話をだいぶ端折るが――


それから1年足らず、彼はこれから本当に起業をする。ちゃんと実態のある事業で勝負をする。2019年4月にサービスイン。ちなみにその事業は、彼の前職の仕事内容とは全く異なるもの。あの会社に居ながらその準備なんて、絶対にできなかっただろう。


これほどまでの目まぐるしい状況変化を誰が予測しただろうか?要は「決め」の問題だったのかもしれない。でもその決断に至った彼の覚悟は並大抵のものじゃなかっただろうし、そして今回話を端折った部分だが、覚悟を決めて踏み出した後にも彼の並々ならぬ努力があればこその結果であることも忘れてはならない。


そしてここで、彼はサラっと彼に憧れる後輩に「前の会社で働いた7年間で、無駄なことは何ひとつなかった」と言ってのける。これが滅茶苦茶カッコイイ。会社へのルサンチマンと脱サラを煽って高額な情報商材売りつける虚業家みたいなのとはワケが違う(これは私怨w)
 
こんな風に、仮に自分が本当に望む環境じゃなかったとしても謙虚かつ真摯に仕事に取り組んで己を磨いてきた彼だからこそ運もついてきたのだろう。そしてその運をちゃんとモノにするだけの実力が、彼には既に備わっていた。
 
----- ✂ -----
 
さて、最後は余談。そもそものお題ではあるんだけど(笑) よろしければ、お付き合いください。
 
そんな彼と久しぶり会って話をして、俺はいつも通りに「こういう時にぴったりなB’zの曲は何だろう?」と思う。彼と話を終えて別れて独り近くの神社に寄り道をしたところで、まずはある曲のフレーズとメロディが先に思い浮かんだ。

FreedomTrain
踏み出さなきゃ 始まらない


・・・

そしてしばらく考えて、その時は『一心不乱』のフレーズで間違いないと思った

 

・・・

違った(笑) 家に帰って調べたら『オレとオマエの新しい季節』だった。サビの終わり方のメロディがそっくりだから!笑

 

『オレとオマエの新しい季節』はラブソングだから、今回の話の雰囲気的には『一心不乱』の方がシチュエーションにぴったりだっと思ったんだけど… しかし恋愛であれ生き方であれ、共通する本質的な(痛い)所を衝くフレーズだから、このまま最初の自分のインスピレーションに従って「B'zのこの曲」を紹介して終わる。踏み出さなきゃ始まらない—— 視聴でこの部分が聴けるので是非聴いてみて下さい

 

オレとオマエの新しい季節 
B'z
ロック

オレとオマエの新しい季節 はじまろうとしてる
テレビ消してむきあいましょう それぞれ一歩前に
ふみださなきゃ はじまらない
※歌詞引用:j-lyric.net