乗り遅れた今週のお題「傘」~大学時代の『楽園』から抜け出すきっかけになったもの

遅ればせながら(すでに乗り遅れていますが)、お題「傘」と聞いて思い出すのは大学生の時の話ですね。 

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当時の私はやたらブランド品の洋服を好んでおりました。ブランド品と言ってもかまいたちの濱家さんみたいにでかでかと「グッチ」と書かれたTシャツとかでコーディネイトするのではなく

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名言「ロゴを買っているんだ」

「俺は一味違うぜ」気取りでそこまで一般的には知られてはないけど造りがしっかりしててちょっとクセのあるブランド品をチョイスしているつもりでした。今はそこそこ認知度高いのかもしれませんが、ラウンジリザードやアタッチメント、アンダーカバーなど。特にアンダーカバーの「服を食べる服」のコンセプトには感銘を受けて、最初からビリビリに破れている洋服を好んで買う時期もありましたが、今思えばユニクロの洋服をビリビリに破けば事足りていたかもしれません。

そんな当時の自分を語る上で、もうひとつ欠かせないブランドがあります。アタッチメントやラウンジリザードを知る少し前、高2の春に京都の大学へオープンキャンパスに行ったのですが、その時にお土産買うために京都駅の伊勢丹に立ち寄ったんですよね。そこのメンズフロアでいちばんオシャレだと思ってふらっと入ったショップが、まぁ値段の桁が想定と違うわけです。

でもやたら雰囲気のいい店員さんが話かけてくるし「なんか買わないと恥ずかしい」という背伸びをする田舎者的な心理にも駆られ、その時は白くて分厚い本革のベルトを購入しました。それから高校2~3年生の間はこのベルトをキーアイテムにして過ごしたのですが、これが周りから評判よかったんですよね!派手な装飾などはなくシンプルだけれども造りは確かで厳か。特にデニムとの相性が抜群でした。これに福岡天神で買うラウンジリザードのTシャツなどが加わり、私の青春のコーディネイトが完成したのでした。

 ・・・ここで止まっていればよかったのに

 

その後京都の大学に進学した私は、もちろん京都駅の伊勢丹に足を運ぶわけです。高2の時に白いベルトを買ったあのショップへ。そして当時接客してくれた雰囲気のいい店員さんと再会!向こうも俺のことを覚えていると言ってくれて、運命を感じましたね(もちろんその時の私は例の白いベルトをつけています)

それからというもの、アルバイトで貯めたお金をそのショップで湯水のように使うようになりました。例えば最初のいちばん大きな買い物は1回生の秋に買った10万円くらいのナポレオンコート。それから4年間秋冬はそれしか着ていなかったですね。ここ数年はクローゼットの中でナポレオンの復権を今か今かと待ちわびています。他にも6万円くらいのコードヴァンのブーツ。当時は上等な革の扱い方をよく分かっておらず、ひと夏を超えるとカビが生えました。靴は他にもだいたい3~4万円くらいのスニーカーを半年おきくらいで購入してかれこれ5足くらい。ちゃんとローテーション組んで大事に履いてあげれば今も生き残りがあったかもしれませんね。更に通学用に5万円くらいの革のボストンバッグ。これは後に金欠になって売るのですが、今もそのことは後悔しています。ジェットコースターに乗って飛んで行った4万円のネックレスに、代わりに買った4万円くらいのシルバーリングも。洋服は今やタンスの肥やしになっているのがざっと5~6着はある模様

合計でいくら使ったんだ俺(計算したくない笑)

 

今思えば、このお金を当時からカメラや旅行関係に全部費やしていたらとても幸せになれていたでしょうね。最近はダイビングとかもしたい。まぁ当時は自分は一眼カメラにもダイビングにも全く興味が無かったのですが。

しかし30を過ぎて噛みしめるようにいつも思うのは、人生にはいつも分相応のめぐり合わせしかやってこないということです。私の場合はその傾向が特に顕著。いくら「あの時こうしていれば…」と思ったところで、結局その時の自分には理解できない価値観や行動だからどうしようもない。つまり大学生の時の私は「分不相応な洋服を着るのが相応の人物だった」というわけです。 

 

・・・これ書いてて、自分の息子が洋服で困る(困っていると思い込む)ような事態にだけはならぬよう、ちゃんと面倒見てやりたいなぁと思いました。

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漫画『闇金ウシジマくん』楽園くんより

そして『楽園』から目を覚ます瞬間がとうとうやってきます。

いつものようにふらっと京都駅伊勢丹のそのお店に立ち寄って、いつものようにその店員さんに「なんかいい服ありますか?」と訊きました。これで提案された洋服は、だいたい買って帰ります。分割払いにしてでも。何というチョロい客だったのでしょう。しかしそのチョロさにも限度があったのです。

 

店員さん「こちらのはいかがですか?」

俺 「か、!?」

 

4万円くらいでした。なにやら持ちにくそうな、いかにも売れ残ってそうな(笑)

さすがに傘はナイと思いました。さすがの私でも。それに当時は病気かってくらい傘を忘れるタイプだったんですよね。だからそれを理由にお断りしました。

まさか大学生に傘を勧めるとは・・・リスクを冒して高い傘を持ち歩くよりも、雨に濡れる方がマシだと思いました。そしてまさか、自分が彼(店員さん)にとってただの都合のいい存在に成り下がっているのではないかとはじめて疑念を持ったのです。

 

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まぁそういう疑念も時が経てば色褪せるもので、しばらく間を置いて再びその店に足を運びます。そしてその時に勧められたのが・・・

 

袴(はかま)でした。

「は、袴(はかま)!?」

 

こうして私は、そのブランドとお店に別れを告げたのでした。

(おわり)

*ここまで読んでくださってありがとうございます。ブランド名が気になる方もいらっしゃると思いますが、最近ネットでの誹謗中傷とか厳しいので伏せますね。

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